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小説の墓場

井蛙三姉妹の日常 第二話「松茸の香り」

井蛙三姉妹の日常 第二話 「松茸の香り」

 

前回は、アリスのカリスマ性を向上させました。

そして今回は、魔理沙達のカリスマ性をアップさせます。

 

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井蛙三姉妹は、魔理沙の部屋の中で、お茶をすすっていた。

 

魔理沙「で、具体的にはどんな研究に参加すればいいんだ?」

天論「はい。私たちの演奏を聞いてくだされば、カリスマが向上します」

魔理沙「音楽を聞くだけで?魔力の向上ではないのか?」

天論「特殊な魔力を一時的に向上させるんです。数日経つと通常の値に戻ります」

魔理沙「そうか。怪しい魔力増幅研究ではないのなら、安心だね」

天論「小さくても、諏訪子様の式神ですから!」

 

御国「では、さっそく準備にとりかかっても良いでしょうか?」

魔理沙「ああ、いいぜ。場所はこのリビングでいいよな?」

御国「はぃ!音楽が奏でられる場所であれば、大丈夫です」

 

天論達は、それぞれの楽器を準備し終えた。

 

天論「では、今回も越天楽を演奏致します」

魔理沙「おう。楽しみだぜ」

 

ーーーーー♪

 

その音色は天高く昇る竜のような音色だった。

大地の声も表現するその楽器はとても繊細であった。

 

魔理沙「これは良い音色だぜ・・・・・・天高く昇る永江衣玖を思い出すぜ」

天論「右斜め上の発想ですね」

魔理沙「いや、なに、彼女は竜の使いだからな。シンボリックな存在だし」

天論「さて、演奏は終わりましたが、気分はどうですか?」

魔理沙「ん〜ん。なんか気分が軽くなったような気がするな」

御国「試しにほうきで飛んでみてはどうでしょうか?永江衣玖さんほどに飛べるかもしれませんよ?」

 

魔理沙「そうだな。やってみるか」

 

魔理沙は、ほうきを取り出し、家を飛び出して駆けだした。すると、いつものやや不安定な感じは一切なく、昇竜のごとくに縦横無尽に飛ぶことが出来た!

 

魔理沙「ヤッフォォォォオオ!!これは爽快だぜ!!!」

 

魔理沙は十分ほど、飛行を楽しんだ後、家前に着地した。

 

人美「どうでしたでしょうか?」

魔理沙「なんか気分が爽快になったようだぜ。この状況を霊夢に知らせたいぜ」

人美「そうですね。以前の状態を知る人に感想を言ってもらいましょう」

御国「そういえば、魔理沙さんはキノコ取りの名人なんですよね?」

魔理沙「ああ、そうだぜ」

御国「なら、カリスマが上昇している今なら、松茸などの希少性の高いキノコを見つけられるのではないでしょうか?」

魔理沙「そうだな。確かに見つけられる気がしてきたな!」

 

魔理沙は、近くの森に入り、赤松があるところに来た。

 

魔理沙「おっ!いつもは生えていないところに、松茸が生えているぜ」

 

魔理沙は合計10本の松茸を収穫できた。すべてちょうどいい大きさのものばかりだ。

 

魔理沙「カリスマの上昇だけでなく、運の上昇もなるんだな!」

天論「はい。奇跡を起こすことも可能になります」

魔理沙「じゃあ、さっそく霊夢のところに行ってみるぜ」

 

魔理沙のほうきに井蛙三姉妹が飛び乗って、博麗神社に向かった。道中、空中回転の飛行など、様々な飛び方をしたが、すべて簡単に行うことが出来た。

 

天論「魔理沙さん!あまり空中回転は抑えてもらえますか???」

魔理沙「わりぃわりぃ」

 

そうしている内に、博麗神社に着いた。

 

霊夢は境内のいつもの掃除をしていた。落ち葉を集めていたのだが・・・・・・魔理沙がホバリング到着するものだから、落ち葉はあらぬ方向に飛び散ってしまった。

 

霊夢「なんてことするのよ!魔理沙!!!!」

魔理沙「いいじゃねぇか。霊夢?」

霊夢「まぁ、いいわ。ところで今日はなにしにきたの?」

魔理沙「あら、今日は軽いな。いつもはもっと怒るのに」

人美「カリスマ性が高まっている証拠です」

霊夢「ん?なに、その小さな生物は?」

魔理沙「諏訪子の式神、井蛙三姉妹だぜ」

 

霊夢「へえ。あの諏訪子がね。で、その三姉妹が私になに用なの?」

人美「はい。魔理沙さんを見て何かいつもとは異なる事はありませんか?」

霊夢「そうね。いつもより、なんか穏やかね。なんか良い香りがするわ」

御国「それは、松茸の香りでは?」

霊夢「そ、そうよ!って、魔理沙、松茸を見つけたの!?」

魔理沙「ああ、そうだぜ。キノコ心眼で十本の松茸を見つけたのだ!」

 

霊夢「ささ、早く、この竹棒に指して焼いてよ」

 

霊夢はいつの間にか準備したのが、落ち葉を集めて火をつけて、たき火をおこしていた。

 

魔理沙「準備が早いな・・・・・・霊夢はカリスマをあげても意味がないと思うぜ・・・」

 

そういうと、松茸を串にさして焼き始めた。

 

霊夢「ところで、その三姉妹が魔理沙になにをしたの?」

天論「ほほう。察しが早いのは助かりますね」

御国「私たちの能力で、カリスマ性を音楽を聞くだけで向上させる研究をしているんです。それをアリスさん、次に魔理沙さんにしたんです」

霊夢「カリスマを音楽を聞くだけで上昇?具体的に説明してもらえる?」

 

天論「はい。私井蛙天論が、鳳ショウで御光を指すようにし」

御国「あたし、井蛙御国が竜笛で竜のように威厳にみちた飛行スキルを付与し」

人美「わたし、井蛙人美がひちりきでその結果を反映させるようにします」

天論「私たち、三人の能力を総合すると、カリスマを上昇させる程度の能力になるんです」

 

天論「研究の目的は、諏訪子様のカリスマ度アップにありますが、まだ私たちの経験度が低いので、思うようなカリスマ度のアップにはならないんです。なので、実験に協力していただいた方には、カリスマ度の向上をし、経験値として目的遂行に協力していただいているのです」

 

霊夢「へぇー悪い話ではないわね。そうなると、私のカリスマ度も上昇してもらえるかしら?」

天論「はい!実験に協力していただけるのなら!」

霊夢「で、なにをして上昇させるんだったけ?」

天論「雅楽という音楽を聴くだけです」

霊夢「雅楽を?聴くだけで?なにそれ。ちょっとした詐欺じゃないわよね」

天論「さきほどの私たちの能力を統合した能力が、結果的にカリスマ性を向上させるんです」

 

霊夢「まあ、いいわ。さっそく準備してちょうだい」

魔理沙「じゃあ、俺は帰るぜ」

霊夢「ありがとうね。魔理沙・・・・・・松茸は食べていかないの?」

魔理沙「ああ、また探せばいいからな。カリスマが上昇しているうちにな」

霊夢「そう。私のカリスマ性が上昇したら、そっちに行くかもしれないわよ」

魔理沙「ああ、わかっているぜ。いつでも来ていいぜ」

 

そして、魔理沙はほうきにまたがり、天高く飛んでいった。その姿を見て、霊夢は考え込んでいた。

 

天論「どうしたでしょうか?霊夢さん」

霊夢「私の能力は、空を飛ぶ程度の能力よ。それがカリスマ性でどれだけ高まるのかを想像してたけど、どうなるのかしら」

天論「それは、音楽を聴いてからのお楽しみですよ」

 

そうして、井蛙三姉妹は、毎度の越天楽を演奏した。

 

ーーーーーー♪

 

霊夢「心が清められる音色ね・・・」

天論「どうでしたでしょうか?霊夢さん」

霊夢「なんか温かいイメージの音色だったわ」

御国「誰かに見せてはどうでしょうか?」

霊夢「そうね。もう夕暮れだから、レミリアにでも見せて見ましょうかね。フフフ・・・」

御国「おお!カリスマのレミリアさんにですか?それは、見物ですね」

霊夢「そうでしょ?しかもレミリアは今、特殊な事情で人格が二つ併存しているの。だから反応が楽しみだわ」

 

天論「では、今から行って紅魔館に着くのは、夜8時ですね」

霊夢「そうね。ちょうどいいわね」

 

次回につづく

 

 

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魔理沙霊夢回でしたね。この幻想郷は、時系列的にすべての作品が混在する世界になっています。なので、珍妙なできごとが多々起こります。

 

ではまた。