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小説の墓場

魔術師まどか☆メイガス 第2話「私の大好きなお父さん」

第二話 「私の大切なお父さん」

 

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日曜日、朝早く起きたまどかは、父・衛宮士郎の書斎に向かった。

 

まどか「お父さん・・・居る?入っていい?」

士郎「あぁ?まどかか。いいぞ」

まどか「失礼します」

士郎「朝早くから良い子だな。まどか」

まどか「えへへ。・・・それでちょっと相談があるんだけど・・・」

 

士郎は、読みかけの本を片手に持っていたが、それを机の上に静かに置き、まどかを見つめる体勢になった。

 

士郎「相談か?いいぞ。そこに座りなさい」

まどか「うん」

 

士郎「で、相談とは何かな?なんでも言いなさい。すべて受け止めよう」

 

まどか「相談なんだけど、私の取り柄って、すべてを包み込むような存在なのかなって思ったんだけど、本当なのかな。そして、それをもっと多くの人たちに影響ある存在になりたいんだけど、どうなったらそういう力が身につくのかなって疑問に思ったの」

 

士郎「そうか。まどか自身のアイデンティティに関する悩みだな。そうか・・・もうそう気付く年頃になったか」

 

そう言うと士郎は、書斎後ろにあるステンドグラスを仰ぎ見るように立ち上がった。

 

士郎「その答えにたどり着いた経過は、わからないが、その原因の一端には、私の本当の姿を伝えていなかったのが原因かもしれないな」

 

まどか「え?お父さん?」

 

士郎「そのアイデンティティに関わる原点だ。私は魔術師なんだよ、まどか」

 

まどか「えっ・・・魔術師?魔法とかを使う?」

 

士郎「あぁ、広義においては魔法を使うがもっと地味な魔術を使う存在だ。代々衛宮家は魔術を使う存在として子々孫々受け継がれてきた存在なのだ。それを当代で継承するのが私、衛宮士郎だ」

 

まどか「じゃあ!私も魔術師になったほうがいいのかな?」

士郎「そうだな。自己のアイデンティティに自覚を得てしまったからな。もうそういう時期に至ったのかもしれんな」

 

まどか「じゃあ、私に魔術を教えて、お父さん!」

 

士郎「いいのか?武術の鍛錬以上に精神的にも肉体的にもハードだぞ?」

 

まどか「いいの。私の素質でもっと多くの人たちを幸せにすることができるのなら、私は無条件に与えたい!その愛の媒体となりたい!」

 

士郎「そうか。わかった。その決意に答えることにしよう。これから毎週日曜日は私の魔術師講座に通ってもらうことにするからな?」

 

まどか「ありがとう!お父さん。私もっと優しく強くなれるよね?」

士郎「あぁ!そうなるとも。凛と私の子だから、大丈夫さ」

 

まどか「それで、質問なんだけど、私の特性からしてどんな魔術を行えるのかな?」

士郎「おっと、もう本質を見極めてきたな。そうだな。まどかには巫女としての特性があるようだ。結界に作用するような強烈な特性がな。後は弓に関しての魔術特性があるようだな」

 

まどか「弓は得意中の得意だからかな。にしも巫女さんって、どういう魔術特性なの?ピンとこないんだけど」

 

士郎「まあ、そうだな。普通魔術を駆使するためには結界を貼るのだが、巫女特性の場合は特異点に貼る静的な結界ではなく、動的な結界作用を全体に促すことができるんだ」

 

まどか「動的?歩く蜘蛛の巣みたいな感じかな?」

士郎「ああ、そういう意味で間違いない」

まどか「それってどういう強みがあるのかな?」

士郎「そうだな。巫女特性には媒介としての作用がある。降霊術をすることができるんだ。その作用が行き届いている間は、降霊した存在の姿と能力で現界することができる」

まどか「それってすごいことなの?」

 

士郎「すごいことさ。過去の英雄を呼び寄せることができるのだからな」

まどか「それってすごいね!」

士郎「そうだ。とてもレアスキルなんだそ。まどか」

まどか「ありがとう、お父さん。私にそういう能力を与えてくれて」

士郎「まあ、私だけがまどかを誕生させたんじゃあないのだがな」

 

そういうと、士郎は書斎から移動してまどかの隣の席に座った。

 

士郎「しかし、この魔術は秘匿すべき術だ。私の他に誰にも言ってはいけないぞ?」

まどか「え?そうなの?思いっきりさやかちゃんに伝えようかなって思ってたよ」

士郎「この秘術は正当な継承を得なければ、害となる場合があるのでな。そして魔術の刻印と呼ばれる魔術刻印は基本的に血縁者間でしか継承することはできないのでな、それで当然として秘匿されるんだ。絶対に他言無用なんだよ」

 

まどか「わかったよ、お父さん。お父さんと私の秘密だね!」

士郎「そうだ。まどか・・・一応伝えておくが、お母さんも魔術師だけどな」

まどか「えっ?・・・あぁ、そうか!」

士郎「そう、だ。魔術が子々孫々の継承であるからには、結婚する両方の家庭も魔術に関わる存在でなければならない」

 

そう言って士郎は席を立った。

 

士郎「・・・さて、まどか」

まどか「ん?何?お父さん」

 

士郎「魔術師とまどかに話してしまった事は、衛宮家最大の秘密をバラしてしまったことと同じだ。よってこれから家族会議を開いて共有しなければならないんだ」

 

まどか「へ・・・?家族会議!?初年に開くいつものアレ?」

 

士郎「あぁ、そうさ。いつものアレだか、今年は二回行わなければならないな。これで本質的に我々衛宮家の面々と話を合わせることができるのだからな。善は急げだ。召集をかけるぞ」

 

まどか「そんなに急ぐことなの!?」

 

士郎「あぁ、衛宮家の鉄則第二条、家族の秘密を話した場合、即刻家族会議を開催すべしだ」

 

まどか<うー相談するのが早かったのかな>

 

士郎「まどか、何かいいたそうだな。無理はするなよ」

まどか「だって、私のことでみんながあつまるなんて、そこまで大きいことなのかなって」

士郎「ああ、これは一大事だよ。衛宮家最大の秘密を知ってしまったのだからな・・・ん?ああそうか。大丈夫だよまどか。君がこの秘密を知ってしまったことでみんなが目の色を変えることはないさ。むしろもっと目を輝かせて君を見るだろう」

まどか「そうなの?そうなら大丈夫かな」

士郎「それだとしても家族会議には出席してもらうよ」

 

まどか「うん、いいよ。それでみんなが安心するのなら」

 

士郎「よし。午後2時から家族会議を開くことにした」

まどか「ありがとう、お父さん。自分の行くべき道が何なのかわかったよ」

士郎「そうか、良かったなまどか。魔術師を通して自己の道を見いだしたのならば幸いだ」

 

まどか<それにしても、私はどうなっちゃうんだろう。会議の場が怖いよ>

 

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なんかgdgdしてますよね。ネタが思いつかんのですやはり、二人だけの登場人物では3000文字が限界ですね。鍛錬が足りませんね。