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小説の墓場

魔術師まどか☆メイガス 第6話「魔術訓練 後編」

※会話中の"「」"は、実会話です。"<>"は念話及び心の声です。

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そして、朝が来た。5時に起きた士郎は、昨日中庭に準備していた魔術行使の場所をくまなく精査していた。

 

士郎「さて、万全だな。これで心おきなく行使ができそうだ」

凛「おはよう。士郎」

士郎「おっ!朝早いな凛」

凛「当然でしょ、娘のための魔術試験なんだし、朝早く起きるわよ」

士郎「ハハハ!それもそうだな。ところで、まどかはどうだ?魔術を行使できるだろうか?」

凛「そうね。顔色も普通になったし、体温も平熱よ」

士郎「そうか、良かった」

凛「本当に良かったわ。これで不安材料は解消したかしら?」

士郎「ああ、あとはさやかがどのような宝具を投影するかによるな」

 

すると桜が中庭に入ってきた。

 

桜「それなら、大丈夫よ」

士郎「大丈夫って?」

桜「さやかは5時に起きて鍛錬をしているから、万全よ」

士郎「ほう。それは良い傾向だな」

凛「Sランクの武器を投影できることなの?」

桜「ええ、姉さん。昨日と変わらず絶好調だから、良いものを投影できそう」

士郎「これならば不安も解消か。後は良い武器が投影できるかどうかの、一か八かだな」

桜「・・・そう、そうね」

 

すると噂のさやかが中庭に入ってきた。

 

さやか「お母さん!魔術の行使は、何時に行うの?」

桜「時間?そういえば何時だったかしら?」

士郎「ああ、時間を決めていなかったな。9時で良いか?まどかの体調を考えるとスローペースがいいと思うのだが」

桜「そうね。ゆっくりした朝食が食べれそうね」

 

士郎<イリヤ?>

イリヤ<何?士郎>

士郎<リズとセラに朝食の準備を任せてあるな?>

イリヤ<大丈夫よ。7時の朝食に間に合わせられるわ>

士郎<ありがとう。もう食堂に皆を行かせても大丈夫か?>

イリヤ<もうすこし待ってて。隣のリビングに皆を待たせてくれたら、いいかも>

士郎<了解。よろしくな>

 

士郎「7時に朝食を食べるから、早めにリビングに行こう」

 

4人はリビングへと移動した。ゆったりとしたリビングは、早起きした彼らにとって、くつろぎの時間だ。

 

凛「まどかを起こしに行ってくるわ」

士郎「ああ、よろしく頼む」

 

凛はまどかを起こしに寝室がある二階に行った。

 

場所は変わり、二階寝室では、まどかが起きようとしていた。

 

まどか「うーん。眠いけど、今日は魔術訓練だから起きなきゃー。ふみぃー。また変な夢だったよー」

 

コンコンッ!

 

寝室の扉に軽快な音で誰かがノックをした。

 

まどか「はぁ〜い。起きているよー」

凛「まどか、起きてる?」

まどか「お母さん、起きている最中だよー」

凛「あらあら。また変な夢でも見たの?」

まどか「そう。また同じ夢だったよ」

凛「どんな夢だったの?」

 

まどか「それがね、魔法少女みたいな子が大きな敵に負けてしまう話なの。それでその子の使い魔みたいな生物が、私に魔法少女になってほしいと訪ねてくるの」

凛「へー。ストーリーまで覚えているのね。そうなるとその子に現実世界で会うことになるかもしれないわ」

まどか「そんなことまでわかるの?」

凛「そうよ。夢は深層心理からのメッセージであると同時に、予知夢の可能性もあるの」

まどか「予知夢?そうなると私、魔法少女にならないといけないのかなぁ?」

凛「その使い魔の言葉通りになる必要性はないわ。だって今日付けでまどかは、魔法使いになるんだから」

まどか「あっそうか。そうだよね」

凛「正確には魔術師になるんだけど、普通一般的には魔法使いになるんだから、心配することはないわ」

 

まどか「ありがとう。お母さん。元気が出てきたよ。楽しくなってきた♪

凛「そう。じゃあ7時に朝食だから着替えて、下に向かいましょう」

まどか「うん!」

 

そうしてまどかは素早く着替えて、凛と一緒に皆が集まるリビングに向かった。すると二階廊下近くの木陰がかすかに揺れた。

 

??「あれが衛宮まどかか」

 

謎の生物は、もう用はないというばかりに姿を消した。

 

場所は移り、大団円のようなテーブルにイリヤを含めた6名が参席して、朝食を食べ終わり、紅茶を皆で飲んでいる。

 

まどか「お父さん、今日もまた同じ夢を見たんだけど、正夢になるのかな?」

士郎「うーん。二回も同じ夢を見たのならば、そうだろうね。正夢になるかもしれないな」

まどか「ふーん。だとしたら、この世の終わりみたいなシーンだったから、正夢になってはほしくないよ」

士郎「夢の内容全てが実現するとは限らないから、そこは安心していいだろう。その夢の登場人物を考えたほうが良いだろう」

まどか「うーん。考えてみるよ」

 

凛「そろそろ8時半ね。魔術行使の為の準備に移る時間じゃない?」

士郎「もうそんな時間か。そうだな。まどか、さやか、準備しよう」

まどか&さやか「はい!」

 

9時になり、中庭には先ほどの6名、士郎、凛、桜、イリヤ、さやか、まどかと共に、アインツベルン城のメイドであるリーゼリットとセラが待機している。

 

士郎「さて、魔術訓練の醍醐味である魔術行使をこれから始める昨日、魔術のスイッチを構築しておいたから、それからのスタートだ。まどか、さやか、イメージは大丈夫か?」

まどか&さやか「はい!大丈夫です」

士郎「では、まずはさやかから始めてくれ。まどかの魔術行使には媒介となるアイテムが必要になる。それをさやかが投影し、それを媒介としてサーバントを降霊する」

さやか「はい!始めます!」

 

さやか<まずはスイッチをイメージして・・・・・・トレースオン!・・・・・・なんかとてつもなく大きな剣が見えてきた・・・・・・よしこれだ!>

 

さやかは剣を持つような仕草をしながら、物体の外形がそこに顕在してきた。長さは木刀ほどの大きさだ。色も見えてきた。その刀身は錆びているようで、茶色をしている。

 

さやか「・・・・・・できた・・・・・・ランクはS!」

 

桜「すごいじゃない!見てくれは別として・・・・・・」

さやか「ちょっ!見てくれは別にいいじゃない!もう・・・・・・」

桜「ところでその剣の真名はわかる?」

さやか「えーと、デルフリンガーっていう伝説の剣らしいよ」

 

???「らしいじゃねぇ!このデルフリンガー様を侮辱するとは何事だ!」

 

さやか「喋った!?」

士郎「ほう。インテリジェンスソードか。珍しいな」

さやか「えぇーとこれどうすれば・・・・・・」

士郎「言語を介することは良いんじゃないかな。戦闘の幅が広がるからね」

デルフ「そこの青年の言う通りさ!背中に目を持つようなもんだぜ!」

さやか「・・・それはスゴい!へぇ〜やればできるんだ!」

桜「さすが私の娘ね!」

さやか「・・・その発言、最初に言ってくれたら良かったのに・・・」

 

まどか「まあまあ、成功だから良いんじゃないかな」

さやか「まあ、そうだけど」

デルフ「それで敵はどこだい?」

さやか「いや、今は魔術訓練であんたを魔術の力で作り出しただけだよ」

デルフ「魔法で俺を作り上げただと??そんなことができるのかい!?」

さやか「そう、これが私の魔術特性だから」

 

士郎「じゃあ、まどか、そのデルフリンガーを使ってサーバントを降霊するんだ」

まどか「はい、お父さん」

デルフ「俺を媒介にするのか!?」

士郎「ああ、そうだ。君ほどの剣ならば相当強い英霊が降霊されるはずだ」

デルフ「じゃあ、やってみ!伝説の勇者を引き寄せるんだな!」

 

まどか「・・・いきます!・・・」

 

すると魔法陣が浮かび上がり、デルフリンガーが光り輝く!するとまどかの姿が少年の姿に変わった。

 

まどか<伝説の勇者さん?>

???<えっ?ここはどこだ?秋葉原じゃないのか??>

まどか<デルフリンガーを媒介にあなたを降霊させていただきました。なのでここは秋葉原ではありません>

???<えっと、君は誰なの?>

 

まどか<私は、衛宮まどか。魔術師見習いです。あなたのお名前は?>

サイト<平賀才人。日本人だ。ちょっと魔法の世界から日本に帰ってきたんだけど・・・俺はどうなっているんだ??>

まどか<大丈夫ですよ。この魔法は、本来の存在からコピーして引き寄せているので、本体にとっては夢を見ている状態と同じですから>

サイト<夢を見ていると同じか。それなら大丈夫か>

まどか<一時的にあなたの身体を借りてよろしいでしょうか?>

サイト<ああ、いいぜ>

まどか<ありがとうございます>

 

士郎「・・・少年だと・・・?しかも現代人のようだな」

平賀「私の名前は、平賀才人です。とある事象により魔法の国に召還されて、このたび日本に戻ってきたときに、ここに引き抜かれました」

デルフ「おっ!サイトじゃねぇか」

士郎「デルフ、知り合いなのかい?」

デルフ「俺の今の相棒だ」

士郎「ほう。ところで、平賀君、君に質問がある」

平賀「なんでしょうか?」

 

士郎「まどかから具体的な説明はあっただろうが、この世界の君の存在はまどかの固有結界以内だけの閉鎖的な存在だ。これから長居することにはなるが、構わないか?そうならば、まどかをサポートしてくれると助かる」

平賀「はい、そういうことなら手助けしますよ」

士郎「ありがとう。ところで、その剣の真名を解放してくれないなか?そうすることで、いつでもその剣を投影できるようになる」

 

さやかから、デルフリンガーを手渡されたサイトは、剣を構え叫んだ。

 

平賀「いいですよ。よし、デルフ、この世界でもよろしくな!うぉぉおおおおおおおお!」

 

すると、茶色だった刀身が見違えるほどに輝き、重厚感のある輝きに変貌した。

 

士郎「ほう。やはり英霊の真名解放した武器は、違うな」

平賀「相棒、この世界でも頼むぜ」

デルフ「おうよ!小娘がいない世界でもいいのかい?」

平賀「ああ、本体がうまくやってくれるはずさ!」

士郎「もうすぐ12分が経つな。結界ももう限界だろう。平賀君、まどかに主導権を返してくれないか?」

平賀「ああ、いいぜ。また」

士郎「ああ、また」

 

すると、平賀才人のフォルムがまどかに変わっていった。

 

まどか「ふーっ終わった・・・」

士郎「ご苦労様、まどか」

まどか「成功だよね?」

士郎「大成功だよ。では、これにて初回の魔術訓練は終了する。次回からは基礎的な魔術のことについてと、各特性を生かした特殊訓練を行うことにする。それでは、皆、ご苦労」

さやか「ふー疲れたー。そういえば、このデルフリンガーはどうしたらいいのでしょうか?・・・」

士郎「言ったはずだが、トレースオフとイメージするんだ」

 

さやかは、心の中で、剣を消すようなイメージを行った。

さやか<・・・うーんと、トレースオフ・・・あ消えた>

 

さやか「消えました!これで一安心」

士郎「よし。成功したな、では我が家に戻るとするか」

まどか「これで強くなるんだよね」

士郎「あぁ、強くなるよ」

 

桜「じゃあ、さやか、帰りましょ」

さやか「うん、お母さん!まどか、明日学校で!」

まどか「うん、さやかちゃん、明日ね」

 

凛<士郎、まどかの様子は大丈夫かしら?>

士郎<ああ、大丈夫だ。12分の固有結界の行使にも耐えられて、余裕がある程度だ。体調がもっと万全だったのならば20分ぐらい持たせることができるかもしれん>

凛<それはすごいわね>

士郎<これからが楽しい二人だよ>

 

凛「ええ、本当に」

まどか「え?何?お母さん」

凛「なんでもないわ。帰りましょ」

 

リズ・セラ「帰りはこちらです」

 

士郎「さて、これからが楽しみだ」

 

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どうでしたでしょうか?

 

ゼロの使い魔をクロスさせてみました。

 

といっても、ルイズが出てくることは無いので、サイトのみのクロスです。一度降霊したサーバントは、まどかの固有結界を発動時に展開されるので、また媒介から降霊する必要性は無いです。

 

ご都合主義ですけれど、実体化するのは一人限定なので、それまでは霊体化状態でまどかの中に内在することになります。何人でも実体化させることになると、描写する方も大変ですし、読み手側も識別困難になると思うので、一人限定にしました。

 

第七話は、ほむらの登場回ですね。まだつくっていないのでどうなるかわかりませんが、ほむらの反応が楽しみですね。

 

ではまた次回で。