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小説の墓場

魔術師まどか☆メイガス 第7話「暁美ほむら」

どうも。天論です。

 

久しぶりに更新しますね。この世界に登場するほむらは、新作・劇場版の最後に登場する神格化し反英霊のような存在となったほむらです。

 

*********

 

ほむらは、学園の学園長室に向かっている。

 

学園に入学するためである。しかし、彼女はこの世界にやってきたときに違和感を覚えていた。見知らぬ地名に、見知らぬ人々。見滝原中学校ではなく、冬木市家庭学園というところ。そして鹿目まどかではなく、衛宮まどかという存在。すべて異質な世界。

 

そして、その世界を管理する衛宮士郎という存在。彼は一体何者なのかということ。彼女も彼女自身が異質なる存在であることは、気づいているが、彼女の世界に干渉できる存在がいることに、危険視しているのだ。もはやインキュベーターはただのお飾りにすぎないこの世界で、一体なにをしようというのか。それが彼女の暗雲たる心の闇に渦巻いている。

 

「ここが、学園長室ね」

 

コンコン・・・

 

「どうぞ。入ってきなさい」

 

ガチャ・・・

 

暁美ほむらです。この度、冬木市家庭学園中等部一年生に転校してきました」

「暁美君でいいかな?」

「ほむらでいいです」

「では、ほむら君。君は、なんのためにこの世界にやってきたのだね?」

 

はっ、やっぱりこの人は私の特異点に気づいているのね。この世界と聴いたのならば、私の特性を理解しているようね。でも私は変わらない。どんな事情があるにせよ、私は"まどか"のためならば全ての因果律を変えても愛していくわ。

 

「学園長、その質問は、私が人間でないということも含んでいるのですか?」

「ああ、そうだ。君は人間ではない。魔女でもない。私の言葉で表現するのならば、神格化された英霊とでも言う存在だ。君は幾度となく同じ時間世界をいったりきたりしている。それは君が好きでしていることだろうが、しかしこの度の世界はことなると考えた方がいいだろう。この世界には魔女もナイトメアも存在しない。存在するとすれば、君が私たちの敵と存在することだろう」

「あら、知っているのね。私の成り立ちを。この愛おしき愛の世界を」

「知っているさ。だとしても君を私は拒むことはしない」

「どうして?あなたの娘を捕らえようとする捕食者よ、私は」

「ここは、君の舞台ではないからさ。ほむら君」

「神に等しい存在に向かって、場外で演じろと言うの?」

「確かに君は神にもっとも近しい存在かも知れない。しかしそれは、舞台装置があってのことだ。この世界には君が求める装置は存在しないのだよ」

 

「にしても、巴マミの存在はどう言いつくろうの?彼女は魔法少女なんでしょう?」

「ふむ。確かに彼女は魔法少女だ。しかしそれが何か不都合かね?」

「だってそうじゃない、魔法少女が存在しているという舞台なのなら敵という存在が存在していなければならないもの。仮に私がその敵だとしたら、マミには勝ち目はないわ。瞬殺よ。これほど不都合な事実はないわ」

「確かに、アリが象に立ち向かうのようなものだな。しかしもしも君以外の敵が存在しているとしたら、話は変わるろう?」

「そうね。この世界の舞台がどうなっているかわからないから、敵がいるかも知れないわね」

「そうだろう?そういうことなら、君はどうするかい?まどかを補食するのかい?」

「・・・・・・しばらくは、達観しているわ。この世界が私を無視できなくなるまで」

「・・・よし、ではここに君の転入を許可する。朝の朝礼にて君を紹介するので、ふつうによろしく頼むよ」

「わかったわ」

 

彼のことは、まだ未知なる部分があるわね。英霊としての私を認知してなお、普通に接することができる度胸があるのかしら。本当に達観しているのかしら?まあいいわ。この世界を堪能させてもらうわ。

 

場所は変わり、まどかは朝の朝礼のためにグラウンドにでていた。

 

「まどか、今日うちのクラスに転校生が来るんだって」

「知っているよ、さやかちゃん」

「なんでー?・・・あーそうか。学園長に聞いたのか?」

「うん、そうだよ。ちょっと電話で話しているところを聞いちゃたんだよ」

「それって、盗み聞きでしょ?・・・フフン。まどかも悪よのぉ〜」

「そんな、悪代官みたいなこと言わないでよぉ〜」

「何やってんだ、おまえら」

 

「おっ騒がしい奴がきたな。杏子!」

「騒がしいのは、さやか、てめぇ〜だろ!」

「なにを、この悪口女ぁ〜!」

「まあまあ、さやかちゃん、杏子ちゃん、もうそろそろ朝礼が始まるから静かにしててよ〜」

「しょうがねぇ〜なぁー。まどかの言うとおり、さやか決着はあとだぜ」

「って、開き直るのはやっ!昨日何があったんだー?」

「・・・きっ・・・昨日は何もねぇ・・・よ・・・(照)」

「ほぉ〜マ「そろそろ始まるよ」ミ・・・っともうかい」

 

壇上に学園長、衛宮士郎が登壇した。

 

「おはようございます。今日は秋空にもかかわらず、清々しい朝になりました。今日は皆さんに紹介したい生徒が居ます。1年B組に転校する暁美ほむらさんです。彼女自ら紹介があるので、よろしくおねがいします」

 

「転校生自ら紹介かよ・・・・・・何かありそうだな」

「杏子、知ってるの?」

「いや、でも親父が電話で言っていたな。世界がどうのこうのって・・・」

「世界?なんだそりゃ」

 

壇上に、暁美ほむらが登壇した。

 

冬木市家庭学園のみなさん、はじめまして。暁美ほむらと言います。私は以前、アメリカに家族の関係で10年間住んでいましたが、この度生まれ故郷のこの冬木市に戻ってきました。これからの間、よろしくお願いしますね。特に1年B組の方々にはお世話になります」

 

「あれは、猫かぶっているな」

「さやかちゃんも、そう思うの?」

「ああ。っというか、まどかもか?」

「だって、お母さんを見ていればわかるよ」

「そうか、猫かぶりの神域だもんな」

 

<ほむらちゃんか・・・楽しくしてくれたらいいな>

 

ほむらは壇上から降りた。

 

「よし、では、これにて朝礼を終了とする。一時限目の授業は予定通り行うので、素早く準備するように。では解散」

 

学園長の号令により、生徒達はそれぞれに教室に帰って行った。その中で暁美ほむらは、1年B組のバッチをつけている生徒を探しているように見せかけて、まどかを探していた。

 

すると、10メートル先に、言峰杏子や早乙女さやかと一緒にいる衛宮まどかがいた。見かけるやいなや、ほむらは誰かを捜すような目線をしつつ、まどか達に近づいた。そして、一声かけた。

 

「すみません、1年B組の方ですか?」

「あっ・・・は、はい。そう・・・です・・・」

 

まどかは、急に声をかけられてしどろもどろになっていた。

 

「ちょっと、まどかをいじめないでよね。転校生さん?」

 

さやかは、相手を直視してまどかをかばった。

 

「私は、まどかさんに普通に話しかけたんだけど?」

「その目が本当にっ話かけたっていうのかい?どうみても猛禽類の目だっただろうが?」

「さやかちゃん、私は大丈夫だよ・・・・・・ほら、ちゃんと立てるから・・・・・・」

 

そういうまどかは、ふらふらになって、卒倒しそうな目をしている。

 

「ま、まどか、杏子、支えてやってくれ!」

「ああ!」

 

まどかは、杏子に支えられながらどうにか体勢を整えている。

 

「あんた、いつもそんな目をしているのかい?魚が死んだような目をしているじゃないか?」

「失礼なことね。あなたも、今、まどかさんみたいな症状にしてあげてもよくてよ?」

「ふっ、私でも剣道とフェンシングをやってるからわかるけど、その目は殺意の目だろ?それくらい私でもわかるさ!そして!あんたが人外だってことぐらいはなぁ!」

 

ビキィィィィン!!

 

戦闘結界が張られた!

 

さやかとほむら以外の存在は、消えた。広域結界を張ったのだ。魔術師であるまどかをかばっている杏子は、その結界が見えている。

 

「なっ、なんなんだよ、これはっ!」

 

何も知らない杏子は、驚いている。すると、結界内からさやかの声がした。

 

「杏子、説明はあとでするから、まどかと安全な場所まで待避してくれ!」

「わ、わかった!あとで事情を聞くからな!」

「さてと、暁美さん、その正体暴かせてもらうよ!トレース・オン!」

 

さやかは、虚空より一振りの剣を投影した。魔剣・デルフフリンガーを呼び寄せた。鬼気迫る状況では、成功確率が上昇するようだ。

 

「あら、そのような芸当ができるのね。では、私も一振り振る舞おうかしら」

 

ほむらは、手を全面にやり、虚空より長い竿のような日本刀を引き出した。

 

「おい!さやか、あれはやべぇぜ!」

 

魔剣・デルフフリンガーが警告した。

 

「確かに、なんかやばそうだな。デルフ、あの刀のレベルはいつくなの?」

「あれは・・・・・・S+だな。ちょっと分が悪いな。さやかも使い手として認識されているけど、サイトほどじゃねぇ。俺様の真名解放をするほどのエネルギーが供給されねぇと互角には戦えねぇぞ!」

「その真名解放するには、どうしたらいいの!?」

「そうだな。思いっきりいた感情エネルギーと欲望エネルギーがあれば解放できるさ。最も簡単なエネルギーは性欲だな」

「ちょっ!女の子になんて、口の聴き方よ!この駄剣!」

「・・・その感情だ!その怒りのエネルギーを投入するんだ!」

「え・・・?なら、壊れるほどになっちまぇぇぇぇ!!この駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄剣駄!!!!!!」

「うぉーー熱くなってきたぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

デルフフリンガーは、錆び付いた状態から、鋼色の錬鉄された剣になった。にしても、この反応は・・・・・・サイトと同類の属性らしい。剣のランクは、S+++になった。

 

「これが、さやか?記憶とは異なるわね。しかも剣技はあちらが上のようね。でもあちらが魔剣だとしたら、この剣は妖刀。間合いに引き込めれば勝ち目はある」

 

「何、ぶつぶつ言っているのさ!かかってきな。行かないのならこちらから行くよ!」

「・・・・・・フッ」

「のぉっ!さやか、罠だ!」

 

デルフが叫んだと同時に、ほむらが妖刀の能力の解放を宣言した。つまり技を放とうとしているのだ。

 

「・・・秘剣・・・燕返し!!!」

 

一刀の振りだったはずが、同時に三振りの一撃を放った!!

 

「くそぉっ!」

 

さやかは、瞬時のところでかわしたものの、頬に一筋の切り傷を残した。

 

「女の子に刀傷なんて、よくもつけてくれたわね」

「あなたが、私を人外と判別したからには、あなたもまた人外なわけでしょ?なら、もう生やさしいことなんていらないじゃない?・・・・・・にしても、私たち以外に私たちを見聞きする存在がいるようね」

「え?」

 

ほむらは、妖刀を消去し、武装を解除した。

 

「なんのまねさ」

「気づかないの?監視されていることにも気づかないなんて、魔力が低いのね」

「・・・・・・監視?・・・・・・トレース・オン・・・」

 

さやかは、結界内外をくまなく調べた。すると小動物だろうか、結界内に存在した。

 

「なんでこんなところに小動物が?」

「そういうことよ、戦いはまたの機会にしましょう」

「ふー。冷めたから戦いは今度だな」

 

さやかは、武装を解除し、デルフフリンガーをトレース・オフした。

 

「にしても、転校生が私たちと同じ魔法少女だったなんて・・・」

「勘違いしないで。確かに魔法を使っているけど、魔法少女という理由にはならないでしょ?」

「まあ、それにしても似たような種類でしょ?」

「あなた、本当にさやかなの?」

「何言っているのさ。私は正真正銘のさやかだよ。一戦だけで私を測るのは短いでしょ」

「そうね。ほとんど初対面だしね」

「じゃあ、結界を解除するよ?」

「ええ、いいわ」

 

ピキィィィィィン!!

 

戦闘広域結界が崩れた。

 

さきほどの元の状態に戻った。

 

「さやか!これは一体どういうことだよ!」

「さやかちゃん、大丈夫!?」

 

まどかは万全な状態に戻ったようだ。

 

「いやぁ〜何だろうね。つい試合の感覚で喧嘩をしたっていうかぁ〜そんなところだよ」

「私も、つい武道の試合のような流れになったので、力を使ってしまいました。まどかさん、先ほどは失礼しました。アメリカでは武道の選手だったので日頃から真剣な目をしていたもので、その威圧力をさきほど出してしまったのでしょう。ごめんなさい」

「そうなら、わかりました。気を付けてくださいね」

「って、説明しろよ!」

 

すると、一人の男が近寄ってきた。

 

「それには私が説明しよう」

「親父!?何でここにいるんだよ!」

「授業に決まっているだろう?まったく理解のない娘を持つと苦労する」

「本人の前で言うことかよ!」

「で、真実を聞きたいんだろう?杏子」

「ああ、こんなわけのわからないこの状況を教えてくれるんならな!」

「簡潔に言おう。杏子以外はすべて魔法使いということだ」

「魔法使いぃぃ?・・・・・・確かに魔法だよな見えない結界みたいなものがあったし、って何でそんなものを親父が知っているんだよ」

「何、私も魔法使いだからな」

「今、すごいことをさらりと言ったような・・・神職がそんなんでいいのかよ!」

「なに、道化のような趣味でやっていることさ。詳しくは、校内で話そう。杏子だけこちらに来なさい。それでは以外の者は一時限目に遅れることのないようにな」

 

さやか&まどか「はっはい!・・・」

 

「行っちゃったね。さやかちゃん、大丈夫?頬に傷があるよ・・・」

「私は大丈夫さ。こんな浅い刀傷なら、消えてなくなるよ」

「って、転校生がいないし」

「さっき、教室に向かっていったよ」

「むなくそ悪いが、しかたねぇな」

「さやかちゃん、杏子ちゃんに言葉遣いが似ちゃったね(笑)」

「えっそう??気にしないようにしているんだけどな。やっぱりキャラが被っているのか・・・にしても、言峰神父さんも魔法がらみだったなんてな」

「そうだね。そうなると、杏子ちゃんも魔法使いになるのかなぁ?」

「・・・・・・確かに、そうなるかな。一族の秘密を聴いたからかな」

「明日が楽しみだね」

 

 

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お疲れさまです。天論です。

 

さて、またデルフフリンガーの登場で、

 

ゼロの使い魔

Fate/stay night

Fate/Zero

魔法少女まどか☆マギカ & 新作劇場版

の多重クロスオーバーになってしまいましたね。

 

あと、ちょっぴりスクライドのカズマ的要素を、さやかに憑依させてしまいました。いっそのこと、さやかは肉弾戦にしたほうがいいかなと思いましたが、それは無しですね。剣に特化した魔術師ですので。

 

この時点で、まだほむらは、魔術師の事についてはまったく知りません。魔法使いとか、魔法少女という言葉だけですね。

 

これからが白熱してきますね。そんな感じですではまた。