ZANGE

小説の墓場

執事連盟 第一話 「悪魔で執事です」

この執事連盟は、井蛙三姉妹の日常と真のカリスマにてちらりと登場した東方井蛙教会という場所にまつわる短編物語です。独自設定などが多々ありますので、順番に解説していきます。

 

登場作品は、黒執事HELLSING東方Project(紅魔館の面々)・Fate/stay nigjhtです。なお、エミヤシロウは真のカリスマや魔術師まどか☆メイガスのエミヤシロウの仕様ですので、原作とは異なります。

 

では、本編へどうぞ。

 

**************

場所はファントムハイムの屋敷。時は明朝。太陽がシエルの寝室に注ぎ、その木漏れ日がキラキラと光り輝いている。

ガチャッ・・・

部屋に誰かが入ってきた。

シャァァァン!

思いっきりカーテンを開ける音がしたかと思うと、黒い執事服を来た若い男が、キングベットに寝ている少年に声をかけた。

セバス「おぼっちゃん、朝ですよ」
シエル「・・・ん〜ん・・・」

全く起きる様子がなく、セバスチャンは慣れた手つきで毛布を引っ張り剥がした。

シエル「・・・もう朝か・・・」
セバス「昨日は夜遅くまで起きていらしましたからね。では今日のモーニングティーは、カシスを絞ったアールグレイティーでございます。」

シエル「・・・うー。ずずー」
セバス「おぼっちゃん・・・ちょっと下品な飲み方ですよ。音はたてては行けません」

シエル「うるさい。僕は今は気分が悪いんだ。しかも寝起きだ」
セバス「それはいつものことではないですか?ささ、朝食ができていますので、着替えて食堂にてお待ちしております」

・・・・

シエルは着替えて食堂に向かった。

セバス「今日の朝食は黒豚のソーセージとジャーマンポテトのドイツ風でございます」
シエル「ドイツ風か。久しぶりだな」
セバス「そうでございますね。今日のご予定は、この後、私事のことなのですが、シエルお坊ちゃまに相談があります。その後は定時のスケジュールでございます」

シエル「ん?珍しいなお前がプライベートで相談があるなんて、今日は雪が降るのか?」
セバス「実は、私の知人で執事連盟を運営されている方が、いらっしゃるのですが、この度お茶会を開くことになり、招待状をもらっているんです」
シエル「執事連盟?だとしてもその招待状は破棄するしかないな。お前は僕の側を離れられないのだから」

セバス「いえ、だからシエルお坊ちゃまもお茶会のご出席して頂たいんです。それで破棄しなくても大丈夫です」
シエル「は?しかし、執事の集まりだろう?なぜ僕が参加しなくちゃ行けないんだ」
セバス「普通ではお目にかかれない方に会えることもありますので、とてもいい機会だと思ったのですが」
シエル「・・・悪魔のお前がそういうのならば、いいか。ではその招待状、特別に赦す」
セバス「ありがとうございます。お坊ちゃま。そこで、その主催をしている方がこの後挨拶に来るのですが、お迎えしてよろしいでしょうか?」

シエル「ん?こんな朝早くから来ているのか?」
セバス「はい」
シエル「お前が慕うほどの存在が居るとわな。どんな男なのか興味がある」

セバスチャンは、窓際に行き、正門のほうを見ている。

セバス「もう来られていますね。お迎えに行って参ります。お坊ちゃまは客間にてお待ちいたして下さい」
シエル「ああ」

そういうと、セバスチャンは、食堂から玄関ホールに行き、正門のほうに向かった。

エミヤ「やぁ!久しぶりだな」
セバス「こちらこそ、お久しぶりです。エミヤ様もお元気そうで何よりです」
エミヤ「まあ、そんなに堅くしなくてもいいんだがな」
セバス「今の私はシエル様の執事ですので、お客様に粗相のないようにしなくてはなりません」
エミヤ「うむ。そうだったな。今日は執事連盟お茶会の説明をしに来たのだしな」

そうしてエミヤとセバスは、客間の方に向かった。

シエル「・・・遅かったな」
セバス「久しぶりにお会いしたので、少々雑談をしておりました」
シエル「お前がな?で、そちらの方が?」
エミヤ「初めまして。シエル様。エミヤ・シロウと申します。執事連盟の盟主をしております。以後お見知り置きを」
シエル「エミヤ・シロウ?日本人か?」

エミヤ「はい。日本出身でございます」
シエル「にしても、その白髪より銀髪はどうしたのだ?」
エミヤ「これはある鍛錬の結果こうなってしまいました」
シエル「まさか、執事の鍛錬の結果か?」
エミヤ「はい」

シエル「それで、今日は単なる挨拶にしたわけではないだろうな?僕の貴重な朝の時間を割いてまで面会の機会をとったんだから」
エミヤ「はい。本題に入らせてもらいます。執事連盟は表向きは執事を職務とする連盟でございますが、実の所は人外の執事を持つ主君達の紹介の場でございます」
シエル「は、もう内情は知っているようだな」
エミヤ「はい。セバスチャンがただの執事ではなく、悪魔の部類であることも承知しております」

シエル「僕のことも含むようだな」
エミヤ「はい。すべての連盟に属する方々の内情は把握ずみです」

シエル「そうなら、相応の情報をシロウの方からも提示をしなければ納得がいかない」
エミヤ「それでは話しましょう。私は異次元の存在であり、魔法使いでございます。その魔法使いの仲でも特殊な異能の保持者であり、どんな願い事でも一時的に叶えることができる力を有しております。この力を用いて、お茶会に参加していただける方の未来、願望を一時的に叶えてそれが正しい結果に落ち着くかどうかを精査するサービスを提供いたしております」
シエル「魔法使い?証拠でもあるのか」
エミヤ「そうですね。シエル様が一番大切にしている物と全く同一の物を魔力で複製してみせましょう」
シエル「面白い。そうだな。この指輪と同じ物を複製してみろ」

エミヤ「はい。それでは。・・・トレース・オン!」

ポンッ!という軽快な音がしたかと思うと、エミヤの手にシエルが大事にしている指輪と同じ物が複製された。

シエル「・・・ほぉーすごいな」
エミヤ「複製いたしました。スペアとしてご利用下さい」

シエル「で、お茶会の件だが、どのような参加者が来るんだ?紹介するのならば僕と同程度がそれ以上の人物を紹介しなくては失礼にあたるぞ」
エミヤ「はい。参加者の質については最高クラスの方々をお招きいたしております。吸血鬼の主君に仕える時を操るメイド長、異次元のイギリスからのお方で、化け者共を殲滅する主君に仕える死に神と呼ばれる執事の方をお招きしております。」

シエル「凄惨たるメンバーだな。面白い。お茶会への参加を表明する」
エミヤ「ありがとうございます。開催日・場所におきましては後日、セバス殿に手紙を送らせます」
セバス「かしこまりました」
シエル「楽しみが増えることはいいことだ」
エミヤ「貴重なお時間を頂ありがとうございました。それでは私は次の招待客の方の所へ向かいますので、この辺で帰らせていただきます。次回のお茶会の日に会えることをお待ちしております」
シエル「・・・よろしく頼むぞ」
エミヤ「かしこまりました」

エミヤは深く感謝の礼をした後、帰って行った。

シエル「それにしても魔法で指輪を複製するとはな。あいつはセバスチャン、お前と同類の存在なのか?」
セバス「いえ、彼は私以上の存在です。悪魔の私よりかは神霊の類の存在ですね」
シエル「神霊ってことは相反する存在じゃないのか?」
セバス「そうですね。しかし彼とは仲良くやっていますから何も問題ありませんよ」
シエル「そんなものか?」
セバス「えぇ」

こうして、執事連盟のお茶会の一人目の訪問が終了した。次は大英帝国ヘルシング機関のヘルシング卿とその執事に訪問する予定だ。別件でバチカンの特務機関イスカリオテアンデルセン神父に会う際に訪問する予定だ。何事もなければいいのだがな。