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小説の墓場

執事連盟 第四話「祝宴会(1)」

執事連盟 第四話「祝宴会(1)」

盟主・エミヤシロウが招待客に通達を出した。9月13日午後6:00に各世界の特定の場所の、扉を開いて入室してくれとのことだった。

時はイギリス。執事セバスチャン・ミカエリスは、主、シエルと共に郊外の農村に来ていた。

 

 

シエル「本当にここであっているんだな?」
セバス「はい。手紙では近郊の農村の古ぼけたバー"エンジェルナイト"が待ち合わせ場所で、間違いないです」
シエル「まあ、人気がない場所を転送先にするのはわかるが、ここまで寂れた場所を指定しなくてもいいだろうに」
セバス「まあ、いいじゃないですか。風情があっていいと思いますよ」
シエル「祝宴会なら、もっと適正がある場所があったはずだが。ま、いいか・・・」
セバス「見えてきましたよ。あそこですね」

シエルの目の前に、閉鎖してあるバー"エンジェルナイト"が見えてきた。

セバス「この扉は確かに、人除けの魔術がしかけられていますね」
シエル「わかるのか?」
セバス「ええ、この程度の魔術ならば私にもできますから」
シエル「そうなのか。で、もうじき6時だな」
セバス「では祝宴会に参りましょう」

そうして二人は扉を開けて中に入っていった。

・・・・・・・・・・・・

インテ「ウォルター、ここで間違いないのだな?」
ウォル「はい、お嬢様、この近辺で間違いありません」
ACD「魔術の香りがするな。間違いないだろう」
インテ「にしても、機関近郊にこんな場所があるとわな」
ウォル「まあ、私たちはミッション以外に出かけることは滅多にありませんゆえ」
インテ「そうだな」
ACD「にしても、良い月だな。今日は満月になりそうだ」

そうすると、やや林になった場所に突然に扉が隠してあった。

ウォル「これでございましょう。待ち合わせ場所、"隠された扉"です」
インテ「機関と目の鼻の先じゃないか。まあその方がいいか」
ウォル「もうすぐ6時でございます」
ACD「さあ、祝宴の始まりだ」

三人は、隠された扉を開け、中に入っていった。

・・・・・・・・・・・・

幻想郷。時刻は5時30分。

白レミ「もうすぐ、約束の時間ね」
エミヤ「はい。もうじき時間ですね」
咲夜「準備はできましたよ」
白レミ「どうやっていくの?まさか、どこでも○アなんていうのはなしよ」
エミヤ「おっと、そうなのか?そのまま使おうとしていたじゃないか」
白レミ「危ないわねあなた・・・」
咲夜「しっかり祝宴会に行ければそれでいいのでは?お嬢様」
白レミ「そうなのだけど、カリスマ性の高い入室方法がいいわ」
エミヤ「まったく、が、そんなところが良いのだがな」
咲夜「では、もう夕暮れですので、三階屋上の扉に設定してみてはどうですか?」

エミヤ「そうだな。その方が絵になるかもしれん」
白レミ「そっそうよ。それで行きましょ」

すると、エミヤはその屋上への扉がある方角に向かって指パッチンをした。

パッチィィィィン!!・・・・・・

エミヤ「これで屋上の扉が井蛙教会食事室に、つながるようになったぞ」
白レミ「そう。じゃ、早めに行って待っていましょ」
咲夜「はい、お嬢様!」

そうして三人は屋上への扉を開けた。

すると、本来、屋上にあがるところだが、赤を基調とした円卓の食堂室へとつながった。

白レミ「素敵ね。赤を用いるとは良い趣味ね。さすが言峰ね」
エミヤ「自画自賛か?いや、今のは黒レか」
咲夜「8人席ね。出席者は、合計8人なのね?エミヤ」
エミヤ「ああ、合計8人だ。間違いない」

ちょうど6時になった。
青の扉が開き、若い執事服の男と、幼い少年が入ってきた。
するとエミヤは、二方に歩み出すと、深いお辞儀をした。

エミヤ「ようこそ、井蛙教会へ。ファントムハイヴ伯爵」
シエル「うむ。ここがそうなのか?いきなり空間が変わったようだぞ」
エミヤ「はい、ここは第7次元世界になります。詳しい話は全員が集まってからにしていただけますか?」
シエル「あぁ、構わん」
セバス「にしても、ここの調度品はどこから入手したのですか?とても良いものしか置いていないように見えますが・・・」
エミヤ「そのことについても後でご説明させていただきます」
セバス「了解しました」

そして赤い扉が開くと、ヘルシング郷ご一行がやってきた。

エミヤ「お待ちいたして致していました」
インテ「これはこれは、確かに人外な面子だな」
ACD「ほう。楽しめそうだ」
ウォル「いい仕事していますね」
エミヤ「はい。ありがとうございます」

するとエミヤは、テーブル席の一番真ん中に移動した。

エミヤ「では、このたび、執事連盟の祝宴会として、総勢8名の方にご出席していただき、ありがとうございます!私、エミヤシロウは、こちらの吸血鬼であるレミリア・スカーレット嬢の執事をしていますが、同時に執事連盟の盟主をさせてもらっています」

インテ「ほう。現役なのか?」
エミヤ「はい。最新の執事としての苦労をしなけらば、わかりませんので」
インテ「良い心がけだ」
エミヤ「ありがとうございます。それでは、祝宴会の内容をお説明させていただきます」

すると、エミヤは一歩下がり、全員を見れる位置に下がった。

エミヤ「当会は、執事の連盟という形態をとっていますが、本来の目的は、人外の主君、もしくは執事を有している方の交流を目的としています。それで、月一で交流会をここ、井蛙教会で行っております。そしてその交流会の目的は、今後の命運を精査することにあります。人外の方を保有されるというのは、何かしらの事情というものがあります。そこを同じ人外を保有する方々と情報交換していただき、私の魔法"万有結界"を駆使してその動向を確かめてみるというものです」

シエル「その魔法とやらは何なんだ?」

エミヤ「はい。私の魔法、"万有結界"のことを詳しくご説明させていただきます。万有結界とは、"願いを一時的に叶える"ということができる結界でございます。もちろん、願い事を叶える以外にも機能がありますが、今回は省きます。結界を発生させているだけ、映像のように願い事、目的、ミッションがどうなるかを見ることが出来ます」

インテ「未来を透視することができるのだな」
エミヤ「はい。そうです。一つの行動を選択し、その未来の映像を吟味していただき、今後の目的遂行のために役立ててもらえたら幸いです」
シエル「願い事を一時的に叶えるとは、そういう意味か」
エミヤ「えぇ、そうです」
黒レミ「面白いじゃないの」

エミヤ「それでは、まずは自己紹介からはじめさせていただきます。よろしいでしょうか?」
全員「うん(うむ)」
エミヤ「それでは、近くの席にご参席してください」

各自が各の席に参じた。エミヤを時計の12時にしたとしたら、順にレミリア、咲夜、ウォルター、インテグラ、アーカード、セバスチャン、シエルの順番になった。

エミヤ「最初は自己紹介から行きましょう。時計回りにお願いします。では私から。私は、当連盟の盟主及び、赤コート連盟に参加しています。また、この場所である東方井蛙教会の副教会長代理もしております。普段は低位の次元世界、平行世界での平和活動を行っております。魔法使いとしての活動です。一人ではそれらの世界を裁ききれないので、万有結界の機能である私をコピーして派遣する"座"のシステムがあります。それで私を各世界に派遣して対処しています。活動が終了したら、コピーが戻り、情報を共有する形になります。後は先ほどの説明の通りです。何か疑問があれば聞きます」

インテ「そうだな。その"座"とやらは、エミヤ専用なのか?」
エミヤ「いや、他の英雄も使っているシステムを使っている。システムは既存のものを模倣はしているが、全く別物に仕上がっている」
インテ「そのシステムが我々に導入できれば楽だろうに」
エミヤ「まさか、ACDさんをシステム化するのでは?」
インテ「まさか。まあ意味合いはあっているがな」
エミヤ「おっと、危ないですね。あっているとは」
ACD「近い場所なら分身は可能だが、遠い距離ならば無理であろうな」
インテ「ならば、"座"のシステムがあれば、同時多発的にミッションを完了できるはずだ」
ウォル「そうするとなると、地下のアーカード様の部屋を拡張しなければなりませんね」

エミヤ「では、システム導入に向けて、願い事でこの先がどうなるかやってみてはどうでしょうか?」
インテ「そうだな。よろしく頼む」
エミヤ「他にご質問は?」
全員「・・・・・・」

エミヤ「では次は、レミリアお嬢様です。どうぞ」

 


次回につづく

 


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ようやく祝宴が始まりましたね。祝宴のターンはまだまだ続きそうです。全員の紹介が終わるまで長くなりそうですね。

 

ではまた。