ZANGE

小説の墓場

エミヤの救済 第一話「イリヤスフィール」

深緑と深雪の降り注ぐアインツベルン城。いままさにサーバントの召還の儀式が執り行われようとした。

 

イリヤ「告げる!常世すべての善、常世すべての・・・混沌に曇らせ侍るべし・・・聖杯のよるべに従い、応えよ!天秤の守り手よ!!!」

 

???「応えよう。サーバント・コーディネーター。その運命をここに」

 

イリヤ「え!なんで?バーサーカーを呼んだのにあんた誰なのよ!もう!」

 

???「まあ、落ち着くだイリヤ。私はすべてのサーバントの頂点に君臨するサーバントだ。未来永劫ある人物の救済を任務とし、付随してすべての関係者の救済も任務としている。敵対する願いは成就できないが、存在の存命は保証する」

 

イリヤ「ちょっと、名前なんて交換したっけ?」

 

???「あぁ、座からの情報によるものだ。今回のすべてのマスター、サーバントの情報を座から直接入手できる特権が与えられているのでな」

 

イリヤ「すごいじゃない!情報の特権で宝具までわかったりして?」

 

???「あぁ、知ろうとすれば知ることができるが、それは救済が目的でなければならない。」

 

イリヤ「その救済ってなんなの?誰を救済するわけ?」

???「それは私の真名にかかわる話だな。イリヤ、心の準備は万端か?」

イリヤ「え!?何よそんな驚くべき事なの?」

???「事によってはな。では話そう。私の真名は、エミヤシロウだ」

イリヤ「えっ・・・・・・エミヤシロウ?・・・・・・お兄ちゃん?」

エミヤ「ああ、そうだよ。イリヤ

イリヤ「お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!もう、探したんだからね!」

エミヤ「正確な兄は別にいるのだがな。まあ、イリヤ、泣くなイリヤ

イリヤ「もう探したんだから!切継がお母様を捨ててどっか行っちゃうし、その原因が士郎お兄ちゃんにあるって聞いてから、ずっとずっと探してきたんだから!」

 

イリヤは、涙ぐんだ瞳をもっと大きく開きながら泣きじゃくった。エミヤはその涙を拭うと、本当の目的を語った。

 

エミヤ「私はある大いなる方によってすべての衛宮士郎の救済を託された万有の英霊エミヤシロウだ。その目的は全ての平行世界、次元世界に点在しているエミヤシロウの救済、及び関係者の救済が目的だ。この世界ではエミヤシロウが私を含めて3人存在している」

 

イリヤ「お兄ちゃんをあと二人助けるんだね!」

エミヤ「そうだよイリヤ。そしてすべての関係者の救済によって特殊聖杯〜天愛の杯〜を出現させ、生存者の分だけより多くの全体幸福に関する願いを実現する権利を各マスターに与える」

イリヤ「そんな機能が聖杯にあるの?」

エミヤ「いや、これは聖杯の特殊機能でね、この世全ての善を宿した状態を再現した聖杯なんだ。より大きな善のための聖杯となるんだ」

イリヤ「そんな大事な話をイリヤに話していいの?」

エミヤ「だって、もう君の願いは一つ達成できているだろう?」

イリヤ「まあ、そうだけど、一番大事なのはお母様とお父様とまた一緒に暮らせる事よ」

 

エミヤ「その願いも実現できるだろう。しかし実体と伴った実現かどうかはわからないが、霊眼を開けるようにしよう」

イリヤ「霊眼が開ければ二人とまた会えるの?」

エミヤ「ああ、今もともに居るのだがな。まあ見えないのだから信じられないだろうが、こうして私を召還させたのはアイリお母様の力が強いんだぞ」

 

イリヤ「そうなの?」

エミヤ「そうだ。アイリお母様は今もイリヤの背中を抱いているよ」

イリヤ「・・・・・・そうなの?信じるわ」

エミヤ「そうだ。信じるんだ。信じてこそ成し得ることがある。私に会えたように」

イリヤ「うん。お兄ちゃん」

 

□>>第二話につづく

 

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なんか生まれましたね。ほとんどポッとでたアイデアで作ったので、続くのか?