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小説の墓場

衛宮士郎の最強モノ 第三話「艦隊これくしょん」

第三話「艦隊これくしょん

タイトルからして、不安なことがありますね。さて、サーバントなのでしょうか?そうくるからして、ライダーとか?絶対ライダーですよね。

Fate/stay nightと数多のクロスオーバー始まります。

***************

私は、イリヤイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。お爺さま達によって大切に育った生粋の魔術師。私が今、この聖杯戦争でサーバントを呼び出そうとしているんだけど、召還の媒体にしているのが、本当は石斧だったはずなんだけど・・・・・・

「お爺さま、これなんでしょうか・・・」
「これか、イリヤ、これが何に見えるか?」
「えーと、日本国旗ですよね。しかも鉄製のようですが・・・」
「本来は、ヘラクレスの媒介を送ってもらうように頼んでおいたんじゃが、先方のミスでの、この媒介が届いたんじゃ。しかし、この媒介はヘラクレス級のレアモノだから、きっと大丈夫じゃ」
「そ、そうなのですか?じゃあ、さっそく召還します」
「しかと、やるのだぞ」

さて、どんなものが召還されるのか。イリヤと相性がいいものが召還されればいいのだが。さて。魔法陣は描画した。次に召還の言葉を宣言する。

「素に銀と鉄、礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。

降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する

ーーーーーーー告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

誓いをここに。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よーーーー!」

イリヤは、呪文の詠唱を完了した。何か文言が足りなかったようだが。大丈夫か。おっと、お爺さんが気づいたようだ。

イリヤバーサーカーの文言を忘れてしまったのか!?」
「あっ。いけない!」

と思った瞬間、魔法陣に人型にしては小さい、小柄な少女が現界した。

「サーバント、ライダー、召還に応えたんや!」
「えぇーーー!!こんな小さいサーバントなんていやぁー!!」
「ちっこいゆうな!わいは軽空母龍驤や。独特なシルエットでしょ?でも、艦載機を次々と繰り出す、ちゃーんとした空母なんや。マスター、期待してや!」
空母?あなた、どこから見てもコスプレイヤーにしか見えないんだけど?」
コスプレイヤーそやかて?本物やで!わいは!やったら証拠をみせてみやる!」
「証拠って何よ!」
「この艦載機のヒトガタを着けて、艦載機のみんな!お仕事、お仕事!」

依り代を空母風の巻物に配置すると、じょじょに艦載機の形を成して、飛び出した。実際の艦載機の大きさよりは、小さな大きさだが本物である。教会のような大礼拝堂の空間を縦横無尽に飛び回る零式戦闘機は滑稽に見える。

「どうや?うちの本気は!」
「すごいわね。にしても、ライダーなの?これが宝具?」
「宝具は別にあるんや」
「ということは、ここでは見せられないのね?」
「せやでぇ」
「あなたの言葉、おかしい。それ日本語なの?」
「日本語や!大阪弁やで。わかる?」
「なんとなーく。お爺さま、大阪弁の魔導書なんてありましたでしょうか?」

それまで、腰が抜けたかのような驚きをしていたが、立ち直ったようだった。

「うむ。切継のやつが残していった、魔導書があるはずだ。それを覚えれば、イリヤ大阪弁が使えるようになるだろう。大阪弁は、日本の関西地方、とりわけ大阪府にしか通じない言葉であるから、敵マスターとの戦闘において、暗号として使えるだろう」
「そうですか。ありがとうございます」
「何やの話?」
「ライダーが標準語を話せないから、私が大阪弁を話すって言う話よ」
「そうなん?」
「そうよっ!というか、標準語の意味を解せているわね。まあ、でも暗号としては有効よね。というか、戦闘機を帰還させてよね。礼拝堂は戦場じゃないから」
「了解!艦載機のみんな、帰還して!」

ライダー・龍驤の一声に、旋回していた艦載機龍驤が持っている甲板の巻物に次々に帰還していく。そして吸収されるように消えていく。

「では、お爺さま、先ほどの魔導書を読み、すぐに出かけられるようにしていきます」
「わかった。早く準備するのだぞ」
「はい!」

そして、イリヤは、ライダーの手を引っ張って、図書室に向かった。

「ちびっと、ちびっと、どこにいくの?」
「大図書館よ。そこに大阪弁の魔導書があるわ。それを読めば、標準語を大阪弁に翻訳して私があなたと直接かつ、暗号的に会話できるようになるわ」
「別に今のままでぇ、ええやん?」
「私がよくないの!いーい?ライダー。マスターの命令があなたに的確に伝わらないと、円滑な命令が伝わらないわ。あなたも艦載機を指揮する指揮官ならわかるでしょ?」
「まや、そりゃやわかる、ねんけど」
「そういうことよ!」

そして、大図書館の扉に着いた。その扉は魔術的拘束で閉じられており、召使いでは開けられないようになっている。リーゼリットやセラなどの筆頭メイドには開けられるようにはなっている。その扉を魔術的拘束がないかのように、イリヤは大きく開いた。イリヤは生まれからの生粋の魔術師としてつくられた、ホムンクルスである。

代々、聖杯を運用するために存在しているのがアインツベルンのホムンクルスである。正確には、イリヤは、人工的に培養されたホムンクルスとは異なり、人間とホムンクルスの間に生まれた存在である。しかし、母親のアイリスフィールの胎内にて魔術師としてあらゆる術を通して形成されたことには違いない。魔術師としては、この聖杯戦争中、サーバントであるキャスターの次に強い魔術師である。身体全体に魔術刻印などが備わっており、できるかぎりの最高の魔術を行使できる。

本来ならば、ギリシャ最大最強のヘラクレスを、バーサーカーとして召還する手はずであったが、運悪く、帝国・日本の軽空母龍驤(りゅうじょう)というライダーを召還することになった。しかもこのライダーは日本のサーバントであり、大阪弁を話すという存在だ。意志疎通は、"座"よりサーバントに与えられるので、マスターであるイリヤが話す言葉は、理解できるものの、ライダーがマスターに対して話す言葉の意志疎通が困難である。どうにか標準語っぽいところで理解はしているものの、完全理解にはほど遠い。

そこで、アインツベルン城最大の、大図書館にて大阪弁の魔導書を使い、魔術を駆使して一気に大阪弁の習得をすることにしたのである。生粋の魔術師のイリヤならば、世界中の言語を習得することは簡単である。実際に世界の主要な言語は習得済みである。だが、今回の日本の派生言語の習得はこれまでしたことがなかった。する必要がなかったからだ。

イリヤは、魔術を駆使し、目的の本を検索している。収納冊数は10万冊を超える。そのため、検索魔術を駆使している。それでも時間が数分かかる。電子書籍化してしまえばと思うのだが、こういうところはアナログである。切継が生きていれば、真っ先に電子書籍にしていただろう。

 

「あった!ACV-04の棚よ!」
「うちが持ってくるわ」
「任せたわよ」

ライダーは、独特な靴をしていたが、地面をスケートで滑るがごとく進んでいった。そしてACV-04の棚に行き、お目当ての魔導書を選択した。そしてイリヤのところに戻ってきた。

「これやんな、マスター」
「そうよ。これよこれ」

新しい表装である。切継が何に使ったのかは知らないが、作成者の名前に衛宮切継と表示されている。

「切継・・・・・・」

イリヤはふと、イリヤからすべてを奪った父親の名前をしゃべった。恨んではいるけど、幼き頃にいっしょに遊んでくれた時のことを思い出した。その思い出は今も鮮明に思い出す。いつかみた夢の話を。

「・・・マスター、どないしたん?」

龍驤が心配そうに、イリヤの顔を見ている。龍驤はこれでも妹を二人もいる存在である。まあ、妹といっても体型と身長差があるんだけどね。でもお姉さんとしての風格と度胸はある。イリヤは依然としてうつむいているままである。

<こういうってきは、アレやな!>

「マスター・・・うちといるときは、泣いてええよ」

イリヤは無言で龍驤の胸に飛び込んできた。身長差はイリヤ龍驤も変わらない。というか、龍驤の下駄のような靴があってはじめて同じ身長である。龍驤は、イリヤの頭をなでながら、泣く子をあやすように落ち着かせた。

「大丈夫や。うちがおるから」

普段のイリヤでは決して見せることのない、弱々しいところをライダーである龍驤に見せたのは、信頼していいと感じたからだろう。

「・・・・・・お姉ちゃんって呼んでいい?」
「ええよ。そないなるって、イリヤって呼んでぇええのんちゃう?」
「うん、いいよ」
「そうなると、わいはなるべく標準語でぇしゃべえるや」
「どうして?」
「だって、そやろ?かわいい妹の話す言葉になるようにするのは、当然や。うちがイリヤを守るから!」
「・・・お姉ちゃん、ありがとう!・・・うん、もう泣いてなんかいられない!」

さっき、泣いていたことを微塵も見せることなく、マスターであるイリヤは、マスターらしく振る舞おうと気長に構えた。

「なら、この本は不要やね」
「でも、覚えておくことは大事だよ」
「そうなん?」

イリヤは、魔導書の解析を行い、ものの数分で中身を総て記憶し、習得した。これで龍驤のとっさの大阪弁に対処できるようになった。とっさの瞬間には、地の言葉が出てきてしまうためである。

さっそうとイリヤは、習得した魔導書を元の本棚にもどし、龍驤と共に、裏庭に向かった。龍驤の宝具を試すためである。

「ライダー、ここで第一宝具を試してみて。魔力の供給は完璧だから、大丈夫でしょう?」
「ええよ。じゃあ、いくよ!空母機動艦隊、出撃するでぇ!」

実践さながらの、登場である。龍驤は依り代を甲板の巻物に配置し、順々に戦闘機や爆撃機に変化していった。そしてそれが飛びたち、大空に飛来していった。

仮想敵として、地上に生えている木々をターゲットとする。

「よし、本来は制空権をとるんやけど、艦載機のみんな、あの木を狙って攻撃してや!一斉攻撃!」

ブゥゥゥゥン!・・・ヒュルヒュルヒュル・・・

艦載機のエンジンの音がしたかと思うと、機銃や爆弾の飛来する音が響き、弾幕が敷かれたかと思うと仮想敵の木は蜂の巣になった。

「どうや!これがうちの力や!」
「すごい・・・・・・戦闘機を駆使できるのね。にしても、そうならアーチャーの適正があると思うんだけど」
「船乗りだからライダーなんやろ」
「そうか。そうね。ならこれでいいわ。第二宝具は、かなり魔力を消耗するってスペックにあったから、まだ実行しないでいいわ」
「まあ、アレはすごいからなー。じゃあ、艦載機のみんな!帰還して!」

裏庭の中空を旋回していた艦載機爆撃機龍驤の甲板状の巻物にどんどん収納されていく。

「じゃあ、お姉ちゃん、今日はお兄ちゃんに会いに行くよ!」
「お兄ちゃん?イリヤ、の?」
「そうだよ。そして聖杯戦争のマスターの一人」
「じゃあ、戦いに行くの?」
「ううん。今回は挨拶にしに行くだけ。でも戦いのない人だったら、殺すわ」
「そうなん」
「だから、準備して出発よ!」
「了解したわ!」
「でも、その前にお風呂に入って、着飾らないとね」
「女のたしなみやからか?」
「そうよ」

イリヤ龍驤は、浴場へと向かった。そこは、アインツベルン城唯一の大浴場だ。

脱衣場で、イリヤは、バスタオル一つの姿になり、龍驤も同じになった。すると・・・

「あなた、背が小さいのね」
「グッグサァ!今、痛いところついたね!」
「あの厚底ブーツみたいなものを履いているから背が高かったのね」
イリヤ、こそ、年齢の割に発育が遅いんじゃないの?」
「んむ!?しょうがないでしょ!ホムンクルスなんだから。にしても、龍驤は、日焼けがすごいじゃない。特に足が!」
「そ、それも気になってるところぉ〜!!」
「・・・・・・もうその話はいいから、ゆっくり入ろう?」
「そやな。仕方ない」

二人は、二人にしては大きい大浴場に入った。

「ふーっ疲れがとれるわー」
「サーバントなんだから、疲れなんてないんじゃなくて?」
「でも、お風呂はなんかこう、パワーがあるとおもうんや」
「力?」
「内面から力を与えてくれる何かや。それが温泉であり、お風呂なんよ」
龍驤は、温泉好きなんだ?」
「そうそう。そうなんよ。大好きな人と入るお風呂はより格別や!」
「大好きな人・・・・・・ありがとう、龍驤・・・・・・」
「ん?何いうたの?」
「だっ・・・・・・何も言ってないわよ!」

そんな感じで、二人は身支度を整え、城を出て行った。

龍驤イリヤは、挨拶として衛宮邸に向かうことにした。龍驤は霊体化し、見えないようにしてイリヤの後方に待機して行くことにした。

・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一方、衛宮邸では土曜日の昼前を迎えていた。この日は、普通なら桜や大河は来ないはずだが、特別に昼食を食べるという約束をした日であった。そのことを衛宮士郎は忘れているようだ。そしてそこに向かうもう一組の存在は感知していないようだ。これは修羅場の予感がする・・・

士郎は遅い目覚めだ。

ガバッ!

「ふむ・・・朝か・・・時間は・・・9時00分!やばいッ!?」
「士郎、おはようございます」
「って!顔が近い、近い!」

ほぼゼロ距離でセイバーこと妖夢の顔が迫っている。これじゃあ危険だ。色々な意味で。でもいいんだけどね。色々な意味で。

「どうなさいました?士郎。顔が赤いですよ?」
「って、布団の上に馬乗りでおはようですかいっ!どこのラブコメだぁ!」
「らぶこめ?そのようなお米なんて知りませんよ。というか早く起きて、昼食の準備をしてください。みんな怒っていますよ?」

その怒りは妖夢からも伝わってくる。ややや、これはいろんな意味で危険な香りだ。

妖夢は、布団から立ち上がり、士郎が布団からでてくるのを待っている。

「よっこらしょっと」

布団から立ち上がり、着替えようとしたのだが、妖夢がこちらを直視している。これでは起きられぬ。妖夢さん、こっち見ないで・・・

「セイバー、着替えている間は隣の部屋に居てもらえないかな?」
「あ、失礼。いつも幽々子様の着替えを待っているものですから」
「そうか。恥ずかしいから、出て行ってくれないか?」
「ふふ。士郎、好きな人に見られたら燃えるタイプですか」
「なっ!!そんな話をするのなら、早く出て行ってくれ!」
「仕方ありませんね。では」

妖夢は出て行った。

 


<くそ!妖夢ってあーゆーキャラだったのか?否、まあ、妖艶さはあるということか。にしても早く着替えて出て行かないとどうなるかわかったものではない!>

士郎はいつもの服に着替えて、部屋を出てきた。廊下には、普段は居ないはずの半霊が妖夢の周囲を浮遊していた。・・・・・・のように見えたが、次の瞬間には見えなかった。にしても、やはり嫁らしくふつくしい

「何、見とれているのですか?士郎。はやく準備をお願いします」
「ああ、気づかれていたか。じゃあ、つくるよ」

その後ろ姿を、妖艶な雰囲気全快の妖夢が付いていく。

「あ、そうだ。忘れていた。一番肝心なことをだ。今日の昼は、姉貴分の大河と間桐桜がくるんだよ。忘れていたよ・・・・・・ん?何か忘れている?」
「助け船をだしましょうか?士郎?」
「ああ、助かる」
「私たちの数も勘定に入っているのですか?たとえば、私、凛、アーチャーもです」
「ぬぁー!考えていなかった。や�ぁい。遠坂ならどうにか説明できるが、セイバーの説明がっはぁー・・・」
「大丈夫ですよ。真実味のある嘘をでっちあげればいいのでしょう?」
「そうだが、どうするんだ?」
「私とアーチャーの髪の色は同じ白です。そこで兄妹という設定で、遠坂家に滞在しようと海外から来ていたのですが、遠坂邸は現在、改修中で、そんな時に士郎が"うちに来ないか?"と誘ってくださったのです。という設定でいいでしょうか?」
「おお、ありがたい。その設定で言ってくれ」
「では、凛とアーチャーに話してきますので、昼食の準備をお願いします」
「了解した」

<さて、昼食は天ぷらそばで、いいかな>

そんな安易なことを考えている余裕すらないというのに、この衛宮士郎は、どこかネジが一本とれているようだ。修羅場を迎えるということに、今、この士郎は気づいていない・・・

台所に、遠坂がやってきた。

「シロウ・・・・・・牛乳あるぅ〜・・・」
「なっ!遠坂、目が死んでるぞ?」
「私は、朝が弱いのよ。しかも今朝まで起きていたから・・・」
「な、何があったんだ?」
「蚊が、蚊がいたのよ!まったく!窓を閉め切って、エアコンをつけて、調整したっていうのに!!」
「今、そんな季節じゃないのに・・・まさか・・・」
「なぁに?士郎君、なにか心当たりがあるのかなぁ!!」

遠坂は拳に魔力を溜めて、拳で語ろうぜ?みたいな雰囲気をだしている。それは鬼の形相だ。

「うわぁぁぁ!!・・・遠坂、また怒ると余計に体力が減るぞ・・・」
「いいのよ!この怒りの矛先が衛宮君なら、大丈夫、二日間だけ寝込んでくれればいいから・・・」
「わかった、わかった。白状するよ。その原因を作ったのは、俺だが、それを持ち出したのは、アーチャーだ!」
「まぁた、あのアーチャーぁぁぁ!!今度は、何をやったのよ!」
「時間がないから、手短に言うけど、当たった箇所がかゆくなるエアガンを投影したんだ。もちろん、本物は危険なものだったから、その効能は下げて、おもちゃ程度な呪いを設定したわけだが、それを土蔵に保管したんだ。しかしその後、アーチャーがそれを持ち出して何かに使ったんだと思う」
「あんのぉぉ!!変態サーバント!!!もう令呪を使うしかないようねぇ。フフフ・・・クククッ!」
「お、おい、遠坂?」

<やばい。遠坂の目が赤く光っている・・・これは手出しするのはやめておこう・・・>

するとそこに、何の心配もしていないアーチャーが入ってきた。

「おは・・・・・・」

ダムダムッ!

ガントの一撃、フィンが二発放たれた。それをアーチャーは何とか避けきった。

「なんだ、凛、怒っているのか?朝は低血圧だと言っていたのは嘘か?・・・・・・!」

やっと、白をきっていたアーチャーにも、遠坂の異変に気づいたようだ。

衛宮士郎、まさか、話したのか!?・・・この裏切り者!」
「いらぬ火の粉を受けるのは、ごめんだからね」
「くそぉ。曲がったその信念を警戒するべきだったか」
「曲がっているのは余計だよ」
「・・・アーチャー?死の算段は良いかしら?」
「まて、凛。もうする昼になる。そうすると誰がやってくるのかどうか、知っているだろう?それでその怒りを放った場合、後始末にどれくらい時間がかかるのかわかるだろう?冷静になれ。遠坂家の家訓を忘れたのではあるまい?ここ最近の君の態度は日の光も当てられないような惨状だ。父上の言伝も実現できないようなら、もっと辛辣な戦いになったとき、どうするのだ?」
「はー・・・・・・はー・・・・・・」

遠坂は、ふかーく深呼吸をして怒りをなだめようとした。

「そ、そうね。いつも優雅たれ、そのことを思い出したわ。ゆえに冷静になってあなたを殺すわ」

それでも、アーチャーは諭すように白を切るように語りかけた。

「まて、凛。それは最優の選択ではあるまい。令呪の権限は三つまで。それに大事なことに使うことをおすすめする」
「どこまで、白を切るつもり?衛宮君がすべてを洗いざらい話してくれたわよ?」
「ふむ。致し方ないか。このルールブレイカーで・・・「ガント!」」

バタッ・・・そしてそのまま霊体化した。

「これで、一発。さすがに令呪は使ってないからね。にしてもこのヘンタイどうしようかな。衛宮君、なにか妙案ないかしら?」
「そうだな。遠坂も寝るときは、セイバーの部屋で寝たらいいんじゃないか?セイバーの隣なら安全だろうし。ヘンタイとして認識しているからな。セイバーはアーチャーのことをな」
「それいいわね。セイバーのとなりなら安心よね!」

すると、ちょうどよく、セイバーが居間に入ってきた。

「昼食の準備は終えたのですか士郎?」
「ああ、セイバー、またアーチャーがやらかしたらか、当分の間、セイバーの部屋で遠坂を寝させてもらえないかな?」

セイバーは、遠坂を見て、一息ついた。

「ヘンタイなサーバントをもって、気苦労が多いですね、凛。同情します。では、私の剣でもって、凛をまもらさせてもらいます。万が一、ヘンタイがまた夜這いしてきた際には、霊体ごときらさせてもらいます」
「助かるわ。セイバー。ありがとう」
「よし、じゃあ、昼食の準備の続きをするよ。もうあらかた終わっているんだけどな」

カランカラン!

「ん!!これは、サーバントか!遠坂、セイバーよろしく頼む」
「了解したわ!」
「はい!」

シーン・・・

「ん?敵意は無い?」

ガタ、ガラガラガラ・・・

扉を開ける音がした。すると、幼女が二人入ってきた。

「?」
「?」
「って、誰だよ?」
「お兄ちゃん!これで会ったのは二度目だね!」
「なに、衛宮君、幼女趣味でもあったの?」
「小さい子になつかれるのは、良いことです」
「はぁ?そんなのないって、この子が一方的にそう呼ぶんだよ」
「だから、私のお兄ちゃんなの!そうよね。ライダー?」
「そうや!切嗣の子どもだからや!」
「切嗣だって?親父の隠し子か!」
「違うって言っているでしょう!お兄ちゃんのバカ!バカバカバカ!もう知らない!やっちゃえ、ライダー!」

こんな修羅場にまた人物が現る。

ピンポーン・・・ガラガラガラ・・・

「はーい!士郎、やってきたわよー!」
「先輩、失礼します。ん?お客さんかな?」

玄関が騒がしい。

「こ、この声はま、まさか・・・・・・や、やばいぃ」

もうやけになった、士郎は、混乱した。

 


「なに、衛宮君が混乱しているのよ。セイバーから聞いたわ。その設定とかなんとかで、打ち合わせるから、玄関の二人の時間稼ぎをお願い」
「りょ、了解した!」

ドタドタ・・・

衛宮士郎は、慌てて玄関に行った。

その間の数分に話をしておかなければならない、遠坂は、突然現れた幼女に話をつけた。

「で、そこの女の子は、ライダーのマスターでいいのね?」
「そうよ。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンでわかるよね?遠坂 凛」
「アインツベルン!」
イリヤでいいわ。それで話って何よ」
「これから来る二人は一般人なの。つまりは一般人と同じく振る舞ってほしいわけ。いい?設定はこうよ。私たちは、親戚で、そこの白い髪の毛の少女ともう一人白い髪のサーバントがいるんだけど、その人物達は家族で、遠い国から休暇をとって、遠坂邸にやってきたけど、遠坂邸は今、全面改修中で止まるところがないから、そこを衛宮君の了承をえて、ここに住まわせてもらっているということにしておいて。まあ、あなたは別荘が良いからそこに住んでいるとかなんとかで、ごまかしてもかまわないわ」
「んぅ!その設定、修正させてもらうわ。私もここに住む!ということにして」
「はぁ!?だって、イリヤはさっき、衛宮君を殺そうとしたんじゃなかったの?」
「気分が変わったわ。当分はそうはしないことを決めたの」
「そう。それで支障がないのならいいけど。じゃあ、さっきの設定でいくわよ」
「わかったわ。凛」

すると、玄関の声が大きくなってきた。

「なんでぃ!早く居間さいれんのかい!!」

虎が騒いでいる。もう潮時だ。

「くっもう、いいのか?」
「大丈夫よ。衛宮君」
「えっ、この声って遠坂先輩!?」
「もう、どうにでもなれぃ!」

桜は、駆け足で居間に向かった。そして声を無くした。

「な、なんで、先輩、遠坂先輩が家にいるんですかっ!」
「なに、桜、私がここにいては困るの?」
「そ、それは・・・」
「やっと、入れたぁー?どうしたの、桜ちゃんぁぁぁ!な、なんで遠坂さんがここにいるのぉぉ!!しかも幼女が二人、そして白い子が一人、白い男の方が一人・・・ここは、いつから合宿所になったんじゃぁぁぁい
士郎、説明きぼんぬぅぅぅぅ!!」

というか、何時のまに、アーチャーが復活したのかは知らない。

「藤ねぇ、これはだな・・・」
「藤村先生、それは私が説明させていただきます」
「ほぉぉ。責任の所在は遠坂さんがすべて握っているようねぇぇぇ」
「実は、現在、遠坂邸は全面改修中でして、その間に私の親族である方々がこちらにバカンス休暇で来られることになったのです。これは以前から決められたことだったのです。そこで、洋風の別荘を紹介したのですが、やっぱり日本に来たからには、日本家屋に止まりたいということを強く要望してきたのです。そうして悩んでいたら、衛宮君が声をかけてきて、何か困ったことがないか聞いてきたのです。その言葉に甘えて、4人を衛宮邸に宿泊させてもらえないかと相談したのです。そうしましたら、了承を得たので、ここに泊まることに昨日決まりました」

「ふぬぬ。たしかに、士郎以外に男の方が居れば、もしものことは起きないだろうから安心だけど・・・」
「藤村先生、もしも衛宮君が一人でもそのようなことは、しないと考えていますでしょう?」
「そうよ!士郎は、女の子を泣かせるようなことはしないもん!」
「なら、これからしばらくの間は、ここに住まわせていただいても大丈夫でしょうか?」
「いいわ。でも、一人一人面接をしないと許可しません!」
「ま、まあ、藤ねぇ。昼食後でもいいじゃないか。今日は天ぷらそばを用意しているんだ。早く食べないと天ぷらが冷めちゃうから」
「そうね。疲れてきたし、先に食べましょう。桜ちゃんもね!」
「は、はい。先生・・・遠坂先輩、一言だけ、聞いてもらって良いでしょうか?」

小さな声で答えた。

「なに?桜」
「衛宮先輩はあなただけのものじゃないんですから!」

すると卑しい目つきをして、遠坂が答える。

「ほう。そういうことは、桜、衛宮君のことが好きなんだ?」
「そ、そうですよ」
「まあ、私も衛宮君のこと嫌いじゃないわ。好きになるかもしれない」
「卑怯者!」
「なら、あなたもこっちにくればいいでしょ?まあ、できたらの話だけどぉ」

すると、黒い何かが桜から放出されるように見える。

「遠坂先輩がそういうのなら、そうさせてもらいます!」
「まあ、頑張りなさいな」

「遠坂、桜、冷めちゃうから早く食べてくれ!」
「ささ、食べましょう。冷めちゃうわ。あなたと士郎の関係も」
「うぐっ!」

辛辣な戦いがこちらでも起きている。これは波乱を呼びそうだ。

8人は、それぞれ天ぷらそばを食べている。大河が食べ終わり話した。

「そういえば、簡単に自己紹介してくれないかなぁ?面接で初対面という時間より、そのほうが気楽でしょう?」
「はい。そのほうがいいと思います」
「では、まずあなたから、お願い!」
「はい。私の名は、ヨウム・フォン・アインツベルンと言います。祖国では剣士として振る舞っていました。以上です」
「では、次の方」
「私の名は・・・・・・ケリィ・フォン・アインツベルンです。私もヨウムと同じく剣士ですが、東洋剣を得意とします。以上です」
「ふーん。次の方。どうぞ」
「私は、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン!ええと、マジックが得意です!アインツベルン家では長女やっています!」
「ちょ、長女?そう。では最後の方」
「はい!わいは龍驤っていいますわ。生まれは大阪、育ちが大阪だったんで、長いですけど、先に紹介した三人の友達です!船舶の運転免許もっているんですわ」
「へーすごいわねー。マジックっいったら、士郎も負けないんじゃないの?」
「え?お兄ちゃんもマジックできるの?」
「ああ、イリヤできるよ。食事も住んだところで、今日は特別にマジックを披露したいと思います」

すると、士郎は、ポケットから赤い宝石を取り出した。それを親指で掴むと、次の瞬間、両手一杯に八つに増えた。

「おおー!すごい」

パチパチ・・・

「では、次にこの宝玉で空中浮遊を見せましょう・・・エタニティ・エイト!」

そう宣言したかとおもうと、宝玉が士郎の足にそれぞれくっつき、畳から10センチほど浮遊した。

「すっごーい!お兄ちゃんすごいよ!キャー」

一番興奮しているのは、意外にイリヤだった。

「以上で、マジシャン・シロウの正体をご披露しました」

パチパチ・・・

「えっ、衛宮先輩、あの新都のマジシャンだったんですか!わからなかったです」
「まあ、覆面していたしね。だから、桜、このことはみんなには内緒だぞ?」
「はい、わかりました」


そして、藤ねぇの個人面談も終わり、終わった一言は、

"士郎が、変なの三人にとられたぁ・・・"とのことである。とられるってなんだよ。

そして、桜と大河は、昼食も食べ終え、帰るところである。

「ごちそうさまでしたー。衛宮先輩」
「士郎、ちゃんと面倒見るのよ。異文化交流の一環として特別に許可するんだから!」
「はい、わかったよ。じゃあな、桜、藤ねぇ」

嵐は過ぎ去っていった。そして、さきほど設定で臨時のチームを築いていた、イリヤ達はというと。

「よし!ここに住むことに決めたから!」
イリヤ、何を言い出すんだ?さっき俺を殺すって言ってたじゃないか」
「気が変わったの!お兄ちゃんと暮らすことにするの!いいでしょ?龍驤
「わいは、イリヤの方針にしたがうだけや。イリヤが良いと思ったことを決めていけばいいと思うよ」
「ありがとう、龍驤!」
「って、さっきから龍驤龍驤って、もしかして、艦隊これくしょん龍驤か!?」
「そうや」
「なんだと・・・・・・?結婚(仮)に選んだ龍驤なのか?」

 


その発言を聴いた地獄耳のセイバーこと、魂魄妖夢は、士郎に寄ってきた。

「士郎、その発言は、私を唯一の嫁とした契りを違えることですか?」
「いや、そうじゃないんだ。艦これでは、さっきのシステムにすると色々メリットがあるからな、艦これの中で一番気に入っているキャラクターを選んだだけだよ、俺の中の嫁は、魂魄妖夢。君だけだ」

ポッ・・・

「そんな・・・士郎、皆の前で言わないでください・・・」
「お熱いわねぇ〜衛宮君」
「ちょ、ちょっと〜お兄ちゃんは私だけのものなんだからぁ〜!」
「あら、ふふふ」
「ふむ。女難の性は衰えてはいないな。衛宮士郎
「ちょ、なんでさ・・・」

「わいは、どうするかな」
龍驤でいいのか?」
「何?アーチャー?」
「君は本当にか。いやな、アインツベルンが召還するのに君を選んだ理由がわからんのだ」
「私の特性を理解したからやろ。これでも軽空母だけど妹たちには負けへんよ!」
「そうか。宝具に期待しよう」
「というか、ほんまに同盟組む気なの?」
「ああ、凛はそう考えている。マスターのイリヤがここに住むといっているんだ。そうなるだろう」
「そうか。まあ、いいかな」

そうして、ここに強引だが、イリヤ×衛宮×遠坂組の同盟関係が成立した。成立した!当面の目標は、たぶん、衛宮の奪還になるだろう。聖杯戦争?なにそれ食べれるの?

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無理矢理終わらせました。これ以上はどうなるかわからなかったので、強制的に終わらせました。不満の声があったら、コメントでお願いします。